カロリー消費と蕎麦を兼ねた散歩をしに川越に行くことに。池袋から西武線の急行に乗って小一時間で着く。駅を出ると行列が見えるので近寄るとつけめんで有名な頑者だった。
喜多院という寺の近くにあるはすみという蕎麦屋まで歩く。25分位で到着。住宅街の中にぽつんとある店だが、入ると中で6人位待っている。靴を脱いで板の間で待つ。外観は普通の住宅っぽいが、中はかなり使い込まれた感じ。1階を残して改築したのかもしれない。30人入るそうだが、2人の女性がてきぱきと接客している。
15分程待ち、座敷に着席。座敷からは庭が見え、使い込まれた室内の雰囲気もあって落ち着く。落ち着くと飲みたくなるもので、エビスの瓶と板わさ、三色そば(1260円)、鴨汁そば大を頼んだ。鴨汁そばは、麺が太いのと細いののどちらにするか訊かれる。
お通しは揚げた蕎麦と胡瓜の醤油漬けだが、蕎麦が風味があって美味しい。漬物に自家製という七味をかけてみたが、海苔の風味が効いていて旨い。周りの客を見ていると鴨焼を注文する人が多い。陶板に乗ってじゅーじゅーいいながら出てくる。ここの名物なのかもしれない。
板わさは飾り包丁できれいに仕上げてあり、真ん中には紫蘇の葉が挟んである。横にはわさび漬けが付いてくる。食べると弾力に富んでいて味も良い。かなり良い蒲鉾らしい。ビールを飲み終わる頃に蕎麦が出される。三色は生粉十割、茶、よもぎだと説明してくれる。十割は少しぼそぼそしているがコシがある。つゆは香りが良く、少し甘めだが蕎麦をつけて食べると大変旨い。茶、よもぎはどちらも香りが良い。薬味は葱、大根おろし、わさび。大根おろしは辛くないタイプだった。
鴨汁せいろは大を頼んだのだが、普通の倍位ありそうな量。麺は細め、滑らかでコシが強く好み。つゆには鴨のほかに葱と薄切りの茄子が入っている。蕎麦をつけて食べると鴨の旨味が強く感じられ、大変旨い。こちらのつゆも少し甘めか。蕎麦湯は白濁しているがとろみは少ない。
雰囲気、接客、味と三拍子揃っており、行列ができるのもわかる。お土産の七味を買って気分良く店を出た。
川越市小仙波町2-15-10
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