(3/17夜)日比谷線北千住で下車し、酒屋の酒場に行った。駅から10分位の場所にある。店に着くが、戸を開けるのをためらう程の年季の入り方。入ると、まだ早いのでお客は2人のみ。ハイボールを頼む。ここのは単なる炭酸割り。煮込みは今日はできないそうなので、銀だら煮と中落ち。
隣に帽子を被ったおじさんが座って、店主を「みっちゃん」と呼びながら話しかけている。おじさんは70才で生まれも育ちもこの近所、子供の頃は青果市場で納豆を売り、その後職人に。昭和30年代当時はハンサムで給料も良く、銀座の百貨店の地下にあったダンスホールでナンパし放題だった。独立して工場(こうば)を構えるが今は中国に仕事を取られて不況なので、掃除のバイトをしているが、これが割が良い。息子が結婚しないのが心配、と話す。私も自分の話をすると酒をゴチしてくれる。予想外に酔ってしまい、お礼を言って店を出た。熱燗は280円なのに旨いし、肴も手作り感たっぷりで温か味があった。
足立区千住中居町19-8
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