(3/17夜)駅の方に戻り、藤やという店に入った。衝立レスの5人位のL字のカウンターの横が座敷になっていて、店というより人の家に遊びに来たような感じがする。先客は一人だけ。
レモンサワーと煮込み。いろいろな部位の串刺しのもつが大鍋で煮込まれている。味付けは甘くなくて大人っぽい。店主はお祭りで神輿を担いでいそうな方。だが物腰は柔らかい。先客はこの近所に住んでいる方で、この店とはかなり古い様子。
ぽつぽつと話しながらゆっくり飲んでいると、ガラっと戸が開き、流しのおじさんが入ってくる。店主が「今日は歌う人はいないよ」と言うと、すぐに出て行った。流しの人を初めて見た、と言うと、昔はこの辺りにも流しの組合ができるほど沢山いたが、飲み屋にカラオケが置かれるようになってからは需要が減っていき、今はあの人位しか来なくなった。お客さんがチップを弾んだり、一杯飲ませたりすることも昔はよくあった。さっきの人は日暮里から来ている、と教えてくれる。
最近は千住辺りの古い酒場が観光地化していて、大はしなどは地元の人が行けなくなっている、という話が出る。常連の人ももう大はしには行かない、と首を振っている。どうも身につまされる。
足立区千住2-35
駅に向かう途中の本屋でシガテラ第6巻を買う。今回は暗い完結ではないのが意外だったが、不思議な読後感が残った。早く次の作品を見てみたい。
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