パシフィコ横浜で開催されている図書館総合展フォーラムの中にGoogle and Librariesと題して、グーグル株式会社社長の村上氏によるセッションがあったので参加してみた。展示会場は比較的空いていたが、セミナー会場は9割程度の入り(200人程度の部屋)で、Googleへの関心が高いと感じられた。
内容は主にGoogle Book Searchに関するものだった。Google Book Searchはニュースサイトなどで話題になった、紙書籍を電子化(スキャンしてOCR処理する)して内容を検索可能にするサービス。
サービスの内容は出版社向け、図書館向け(著作権のあるもの)、図書館向け(著作権のないもの)の3種類に分かれている。このうち出版社向け(出版社の依頼によって書籍を電子化した場合)だけは、Google Book Searchの検索画面の下部に広告が掲載され、その広告料が収入源とのこと。
Googleが電子化サービスや技術を独占したり、コンテンツを抱え込むのでは?という質問がマスコミから多く寄せられてきた様で、繰り返し否定しながらオープンであることを強調していた。日本での取り組みはこれからであり、主に出版社向けサービスが中心になるであろうとのこと。
Google Book Searchとは関係ないが、個人的には紙の雑誌のコンテンツが電子化されて、iTMSで1曲単位で購入できるように、雑誌の記事単位で切り売りしてくれる時代が早く来てほしいと思う。日経BP社やケータイ向けサービスでは切り売りが始まっているが、裾野が拡がってくれると有難い(書店は困ってしまうが)。
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