久しぶりに飲みに出ようと思い、酔わせて下町を見て行き先を選ぶ。今日は平井に行ってみることにした。ちくま文庫の「下町酒場巡礼もう一杯」を携えて出発。御茶ノ水でJRに乗り換え、平井駅改札を出ると構内にQBハウスがあったので、ついでに散髪。初めて女性の理容師を見たが気持ちよい接客だった。
散髪が済み、南口商店街を進む。少し進むと古くからの店が目立ってきて気持ちが盛り上がる。1キロ位行った所でにこいちの看板を見つけたが、シャッターが閉まっていた。包丁で切った氷が見てみたかったが残念。
文庫に紹介されている豊田屋に向かう。北口にある店なので結構歩く。今度はやっていた。どうも寂しいなぁと思いながら戸を開けると客がぎっしりなのにびっくり。身を捩ってカウンターに着席。前を見ると品書きの札が100位ある。店員は若旦那、おじさんと女性が二人。隣の客はハイボールと鯵刺、あんこう鍋の組み合わせ。おじさんにハイボールと煮込みを頼むと、煮込みが出される。しかしハイボールは出てこない。絞り器を見つけたので今度はスクイーズを頼んでみた。
スクイーズは無事出てきた。これはグレープフルーツを丸一個絞り、焼酎を加えたもの。爽やかで自然な甘みが旨く、一気に飲んでしまう。煮込みはもつと豆腐、葱が入っている。味が濃く、こってりしている。女性の店員にハイボールとつくねを頼むと、今度はハイボールは出てくるがつくねが出てこない。どうも一度に二つ頼むのが間違いらしい。ハイボールは黄色と白の2種類ある。黄色はいわゆる下町ハイボールだが、ここのは色が濃い目で旨い。
この店の客は皆食べるのも飲むのも早いようで、背中の方から注文が次々に飛んでくる。こうなると飲んでぼーっとなんてしてはいられず、ピッチが上がってしまう。レバ刺しを追加。にんにくか生姜か、ごま油を入れるかを訊かれる。にんにく+ごま油にしたが新鮮で大変旨かった。ハイボールを3杯飲み、勘定を頼むと、おじさんが瓶や皿を見てメモ用紙に書いていた。
江戸川区平井6-15-23
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