六本木ヒルズで開催されたForum Nokia Mobile Business & Technology Daysに参加した。ポイントをまとめてみた。
最初のセッション:ノキア・ジャパン株式会社 ビジネス開発部長の遠藤氏。
・ワールドワイドのSmartphone市場規模は2005年に5千万台あり、2008年には2千万台を超える見込み。ここで言うSmartphoneの定義は、"一般的に携帯端末に搭載されているOSのAPIが情報開示・公開されることによってアプリケーションによる高度なカスタマイズを可能にした携帯端末。"とのこと。
・2004年に販売開始したS60シリーズプラットホームの特長として、カスタマイズ可能なUI、オープン・スタンダードベースのテクノロジー(Java、C++、Flash)、リッチ・コンテンツがハンドリング可能、Symbian OSに最適化、といった点をあげていた。
・S60シリーズのLicenseeとしてSIEMENS、Panasonic、Lenovo、Samsungの5社があり、さらにこれ以外に数社と契約が進められているとのこと。
次のセッション:NTTドコモ ソフトプラットフォーム開発担当 照沼氏がプラットフォームMOAPの解説を行った。
・FOMAの契約者数は2005年末には2000万に達する見込み。
・iモードサービスの海外の契約者数は500万。エリアは21カ国。
・ワールドワイドのメーカーシェアではNokiaが32%。
・日本ではPanasonicが16%、以下NEC、Sharp、三洋、富士通。
・契約者数、方式別契約者比率ではW-CDMAの成長率が高い(WW)、日本では3Gが43%。
・ソフトウェアのサイズは5年間で15倍に大型化している。
・課題は、高機能OSの提供、プラットホーム化で、アーキテクチャもサーパーティが作ったものを複数のメーカーが採用できるようにしたい。
次のセッション:シンビアン株式会社 社長 久氏。
・搭載端末の累計台数は4800万台。Smartphoneはヨーロッパでは当たり前になっており、高い成長率を保ち続けている。
・2005年9月時点で市販されている製品数は60、開発中が56。韓国、中国企業の採用が増加中。
・日本では2003年に富士通が初めて採用、2機種。2004年は5機種。2005年はドコモから8機種、Vodafoneから1機種発売予定。
・ドコモの902シリーズはSymbianベース。三菱、シャープ、富士通、ソニエリから発売される。OS V8.1bが搭載されている。
・アプリケーション開発プラットホームは、日本ではJavaが主流だが、ヨーロッパではC++が主流。理由はレスポンスなど複数。
・今後は、プラットホーム化、Mid Tearへの展開、セキュリティ強化、パートナーとの協業強化が課題。
コーヒーブレークの時に、Nokia E61に触ってみた。日本語が載っていないこともあるだろうが、サクサク軽快に動いていた。また、Nokia Digital Penというオプションがあり、紙に書いた手書きの画像がNokiaケータイ経由でPCに取り込める。ケータイにはメールで送付される仕組みらしい。
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