(7/29夜)連れが急に懐石に行きたいと言うので店を探してもらう。田原町にある木ノ実という店が良さそうだというので予約の電話を入れる。座敷なら空いているとのこと。
18時の予約なので17時位に錦糸町行きのバスに乗る。バスが来るが、錦糸町行きではなく三筋行きになっている。隅田川花火で橋が渡れないので、この時間は三筋が終点になっているらしい。
三筋でバスを降り、歩いて田原町へ。浴衣姿もちらほら見かける。交通規制も始まっている模様。店に着く。入るといきなり調理場がある。客席は2Fと3Fらしい。2Fに上がるとテーブル3卓と奥に座敷席が2。座敷に上がる。できてからそれほど時間が経っていない様子。自分達が最初のお客らしい。
生と、平安と近江という名前のコースを1つずつ頼んだ。最初に杏酒と湯葉。次が穴子の寿司、つぶ貝、くらげと野菜のごま和え、枝豆。つぶ貝が素晴らしく、一山食べたくなる。寿司も良い。上に振られた山椒まで旨い。賀茂鶴という酒を常温でもらう。
隣の席にかなりお年の女性二人連れが座り、食事を頼んでいる。本所に住んでいる方らしい。話し方が江戸っ子っぽいが品が良い。こんな話し方も失われつつある文化のひとつか。
お造りは、すみいか、まぐろ、はまち、鯛。連れはいかに感動、私はまぐろ。つまは大根ではなく茗荷ときゅうり。続いて鱧のお椀。玉子豆腐の上に鱧が乗っている。冷たい鱧はあまり好きではないが、これは旨い。つゆのだしも素晴らしく、ここでコースが終わっても文句ないなと思った。
試し射ちが始まったらしく、花火の音が聞こえ始める。金鳥の夏、日本の夏。
次は伊勢海老と貝(何の貝か不明)のグラタン風、蟹の爪、鮑、はりはり漬け、芋。はりはり漬けの歯ごたえと味が素晴らしい。酒を越の寒中梅に替える。続いて鰈の煮物、冬瓜。冬瓜の下は鰻と鶏肉。これもつゆが旨い。次が牛のステーキで、これは脂は抑え目だが肉が柔らかく旨かった。
最後は味付けジャコを乗せた炊き込みご飯。これがまた絶品で、二度お代わりしてしまい、最後のデザートを残す羽目になった。デザートはフルーツ、白玉、餡、抹茶アイスの上に生クリームが乗っている。来る前は懐石だと量が足りないな、と思っていたが甘かった。
台東区西浅草1-7-2
店を出て蔵前方向に歩きながら花火を探す。ビルの谷間から見える場所には人だかりがあるのでわかりやすい。臨時増発のバスに乗り帰宅。
コメント