東京プリンスホテルで開催されたWILLCOM FORUM 2005に参加した。
このイベントには7セッションのセミナーと展示があったが、八剱社長による基調講演「ウィルコムのモバイルビジネス戦略」、本田技研の今井氏「HONDAナビゲーションシステムとウィルコムへの期待」、ウィルコム技術顧問の丸山氏による「WILLCOM SIM STYLEが広げる新たなモバイルの世界」の3セッションと展示を見てきた。
基調講演ではビジネス現状、PHS技術の優位性、新商品とサービス、将来の発展について語られた。技術面ではマイクロセル方式(Willcom)のマクロセル方式(au/docomo)に対する優位性を色々な見地から解説していた。
ビジネス現状では、今年3月の音声定額導入後に契約者数が急増したこと、定額制利用ユーザーの平均通話時間が定額制契約前は20分/月に対し契約後は10時間/月に拡大したことなど。新サービスとして医療関係向け新料金サービス、電話会議サービス"AIR-CONFERENCE"、ADSLサービス、複数サービス利用者向け割引サービスのアナウンスがあった。
本田技研のセッションは、本田のナビゲーション開発の歩み、インターナビプレミアムクラブのサービス内容、利用状況、WILLCOM SIMを使ったデータ通信定額制サービスについて。定額サービス用のW-SIMは車載専用で、PCには利用できないと釘をさしていた。月額1050円でPCと車載の両方に使えれば便利だが。
面白かったのはインターナビ・フローティングカーシステムというサービス。これはプレミアムクラブメンバーがVICS非敷設道路を通過した際の所要時間データを本田のホストに送信することで、動的な交通情報の提供可能範囲を拡大するというもの。本田車に乗っていれば、より正確なナビが可能になるというのが売りだが、この技術はいずれ標準化される様な気もする。
展示会場ではW-ZERO3を含む新型端末やSIM対応小型端末を見た。W-ZERO3はWPC EXPOにもあったが、長い行列で触るのを諦めていた。今回は3人待ちで触れた。アプリ立ち上げやデータを開く際のレスポンスは結構早い。
W-ZERO3を触った様子の動画はこれ(mp4)
キーボードも小さいが比較的押しやすく、CLIE UX50よりもかなり使いやすい。裏を見るとSHARP No.22というシールが貼ってある。まだデモ機が少ないらしい。気になったのは質感で、安っぽさを感じてしまった。製品版では違うのかも知れないが。
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